Monthly Archives: March 2011

日本製自動車部品の供給不足 -支援したいカナダの自動車部品メーカー

東北地方太平洋沖地震の発生からまもなく3週間を迎えます。この度の災害で犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたします。そして被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。

東北地方太平洋沖地震の影響が世界の自動車業界に広がっています。自動車産業やITなどの産業に支えられて、カナダの経済の中心として重要な役割を担っているオンタリオ州も例外ではありません。大手自動車メーカーは生産や残業の一時停止などで在庫部品を確保し対応しているようです。

Automotive Compass LLC.のThe AutoCRM Japan Crisis Updateでは災害による日本の部品不足の影響についての記事を掲載しました。現在、世界全体でどの程度の影響があるのかわからないが、日本製の部品調達に対するリスク管理や脆弱性を考えると日本へ依存度は低下するのではないかとの見方です。

カナダの自動車部品工業会(APMA)のスティーブロジャース氏はインタビューで述べています。

短期的には災害による部品の供給不足でカナダの部品会社が問題に直面するような事態にはならないだろうが、自動車メーカーに対して役に立ちたい考えている。カナダの会社が将来日本のメーカーと継続的なビジネスができなくても、私たちは部品を供給し支援したい。今回の災害はカナダのサプライヤーはいつでも協力できるということを示す絶好の機会である。

日本の部品の供給不足により生産が滞るのは避けなければならないし、それを回避するために調達先を日本のメーカーからカナダのサプライヤーに切り替えるのはひとつの選択だと思います。そのことにより、カナダと日本の自動車メーカーが協力して困難を乗り切ることができれば素晴らしいことでしょう。しかし、その一方で日本のものづくりの足元が大きく揺らいでしまうのではないか。このことが心配でなりません。

カナダ国際モーターショー 話題の電気自動車&ハイブリット

2月18日から27日までトロント国際オートショーが開催されました。フロントストリートに面する入り口から会場に入るとエスカレータで北ホール2階のメイン展示会場へ直行。ここはスバルやトヨタ、三菱の日本メーカーが出展しているエリアですが、ヒュンダイがかなり大きなスペースをつかい様々なモデルを展示していたのが印象的でした。

北側 2階の会場

北ホールのこのフロアで注目する電気自動車は三菱のi-MiEV(アイ・ミーブ)。展示場にはヨーロッパ仕様と北米仕様の2台が展示されています。 昨年おこなわれたカナダ横断ツアー、The Clean Across Canada Tourでは、7468キロメートルを問題なく走行、i-MiEVの信頼性を証明してくれました。8月17日にカナダ 最東端のニューファンランド・ラブラドール州の州都セントジョンズを出発し、西のバンクーバーに到着するまで1日4回の充電。カナダ各地の都市をまわりながら、i-MiEVは電気自動車の認知度アップに大きく貢献してくれました。

三菱 i-MiEV

充電ステーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じフロアに展示されていた話題のトヨタのプリウス、プラグイン・ハイブリッド。ガソリン併用で、家庭の電源から充電できるインフラ整備の心配なし。注目を集めていた車のひとつです。

地元のメディアが取材中

 

 

 

 

 

 

 

南展示会場にはフォードやGM、日産、マツダなどのメーカーが趣向を凝らした展示をしていました。こちらはフランスで生産されているSmart fortwo coupe。 2012年にカナダに上陸予定であす。販売価格は未定。近くに買い物に行く時にぴったりではないでしょうか。このブースではエスプレッソのサービスがあり感激。歩き疲れた時のコーヒーはおいしかった!

来年カナダで発売されるSmart fortwo coupe

右上に見えるのがコーヒーのコーナー。

小さいけれど荷物もしっかり運べます。

 

 

 

 

 

 

日産のブースで注目度ナンバーワンだったのはリーフ。いつも人だかりができていました。日本では予約殺到とのことですが、カナダでも人気の高い車です。

運転席を撮影

運転席側から撮影